りんどう法律事務所のブログ

2018.11.13

家事調停で思うこと。

調停手続には、登場人物が3者いることになります。

 

まずは、申立人(申立人側の代理人)

そして、相手方(相手方側の代理人)

 

最後が、調停委員会(裁判官、調停委員、事案により調査官によって構成されます)。

 

もちろん、3者の立場は様々です。

 

時折、ご相談者様から、

「調停委員というのは、もっと手続的なことを教えてくれるのだと思っていた」

「自分の考えを代弁してくれるのだと思っていた」

「相手を説得してくれるのだと思っていた」

という感想を聞くことがあります。

 

確かに、調停は「話し合いの場」であるものの、当事者同士だけの話し合いではなく、いわば、法の番人である裁判所で行われる調停なので、調停というものは、きっと、話し合いで「正しい方向に導いてくれる」と期待されるお気持ちもよくわかります。

 

そして、実際、調停委員会の尽力により事案がより良い解決を得ることになることもたくさんあります。

 

ただ、一方で、やはり調停は「話し合いの場」に過ぎません。

 

調停委員会は「公正」の他「公平」も求められているため、他方当事者から「一方当事者に肩入れしている」と思われるようなことを控える姿勢も見受けられます。

 

調停手続の第1回目の期日で、調停委員会から当事者に向けて、簡単に調停制度の説明がありますが、その際も「相手を説得するというものではありません」と明確に言われたこともあります。

 

実際、申立人と相手方の対立が根深くなると、調停委員会から「相手をこれ以上説得することは難しい」という趣旨の話が出てくることもあります。

 

調停手続といえども、あくまでも「話し合い」の手続きなので、双方の合意が得られないような事案では、調停委員会としてもどう対応したらいいのか苦慮する場合があるのでしょう。

 

つまり、調停手続きというのは、事案によってはすごく素晴らしい手続きとなる場合もあれば、残念ながら、一方当事者に不満、不安を残す可能性もある手続となり得る場合もあるということです。

 

調停手続は、ご本人様だけで対応することも可能です。弁護士に依頼する必要はありませんし、実際、ご本人様だけで対応されて、納得の解決を得られている方もたくさんおられます。

 

ただ、調停はあくまで「話し合いの場」、調停委員会は「第三者」ということを、できれば頭の片隅に置いていただき、ご自身の伝えたいこと、主張したいこと、立証したいことは、調停委員に頼ることなく、ご自身で書面に整理し裁判所に提出するということも場合によって必要となることがあります。

 

 

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