りんどう法律事務所のブログ

2014.10.31

相続手続で必要な戸籍謄本

 
 自分の戸籍謄本を目にする機会は普段の生活の中ではあまりないと思います。
自分の戸籍謄本であれば取得することは簡単にできますが、相続手続きの場合は自分で必要な戸籍を全て取得することが難しい場合があります。

相続手続きでは、亡くなった方が生れてから亡くなるまでの戸籍が必要になるのですが、最新の戸籍から生まれた時まで遡らなければならいため、全て揃うまでに時間を要することがありますし,古い戸籍謄本のどこを見て遡ればよいかわかりにくいときがあります。

裁判所で手続きをする時も(遺産分割調停等)、戸籍謄本が必要となります。
どうして、亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本が必要かというと、それは相続人の範囲を確認するためです。
意図的の相続人の一部を除外した遺産分割の合意をしても、その合意は無効となります。

ご自分で戸籍謄本を全て取り寄せることが難しいと思われたら、なるべく早くご相談下さい。


戸籍謄本の取寄せのみの依頼はお受けできません

*****************
りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13番18号
06-6364-7778
*****************

2014.10.30

離婚調停で「同席でも良いですか?」と聞かれるとき

離婚調停、これまで「相手方と顔を合わせず、調停委員を通して協議ができる」と言われてきました。

しかし、これにも変化が生じています。


最近は、同席調停を行う裁判所もあります。

もっとも、「同席調停」といっても、双方がいる場所で議論をするというのはあまりありません。

その日の調停の終わりに、その日の復習や確認、次回までに用意するものの確認などを、相手方と申立人が同席の下で調停委員会が確認するという方法が多いように感じます。


もちろん、この同席調停、事案によっては行われないケースもあります。必ずしも裁判所が強く求めるわけでもないようです。


ただ、この「同席調停」により、上手い具合に交通整理ができるケースもあるようで、双方当事者に確認の上、その日の調停の最後に同席をするということが増えてきました(増えたように感じます)。


ただ、依頼者の方の中には、「顔を合わせたくない」という方も多く、そういう時は可能な限り、代理人のみが「同席」するという対応を取らせていただいています。


調停手続きも、長い時間の枠組みで見ると、色々と変化が生じているものなのです。


りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル3階
06-6364-7778

2014.10.29

ドラマ「女はそれを許さない」第2話を観ました。

 
 

今回のテーマは、「婚活詐欺」でした。

二つのお話がありました。
1 子供に代わり親が写真を交換する婚活で、実際に会ったら写真と違っていたので、慰謝料を請求したい
2 婚活サイトで出会った男性と結婚を前提に付き合っていると思っていた女性が、男性から勧められるままに投資用のマンションを購入した後、男性との連絡が取れなくなった
というものでした。

☆☆以下、ネタバレがありますのでご注意ください☆☆
1つ目の話は、最終的にハッピーエンドとなります。2つ目の話は、男性が投資用マンションを販売している不動産会社から金銭を受け取っていることが判明します。
そして、同じような被害を受けた女性がいることも判明し、告訴をして捜査が開始されることになります。

2つ目の話は、急展開で問題が解決します。この展開には、寺島しのぶさん演じる海老沢弁護士(現在は、法律事務員)により収集された証拠が重要な役割を果たします。
婚活詐欺の立証には、同じような被害に遭った人が何人も集まることは非常に重要です。実際、そのような人を探し出すことは困難です。

海老沢弁護士は、不動産の登記移転手続をした司法書士に焦点をあてます。
そして、司法書士が成年後見人を務めている女性(成年被後見人)の財産を横領している可能性を示唆し、司法書士から不動産を購入した人のリストを入手します。


しかし、現実は、成年被後見人の財産を第三者が入手することはできません。
弁護士であっても、そのようなことはできません。
海老沢弁護士がどのように入手したのか、弁護士としては気になるところですが、
ドラマなので、追求することはやめておきます。


******************
りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13番18号
06-6364-7778
*******************

2014.10.28

ドラマ「ビンタ!」第4話を観ました。~学校問題での弁護士の役割~

ドラマ「ビンタ!」第4話を観ました。


【ネタバレ要素があります。ドラマ「ビンタ!」第4話をご覧になっていない方はご注意ください】

今回は学校問題でした。

「モンスターピアレント」という言葉が生まれたりし、保護者側の過剰な要求等が問題になることにも目が向けられるようになった今日この頃ですが、一方、教師の「体罰」等が問題になることも未だ多く、学校問題は、法律相談でも質問されることが増えて来ているように感じます。

ドラマの中で問題となっていたものが「体罰」や「セクハラ」にあたるかというと、それは疑問ですが、実際の法律相談で、深刻な学校での「体罰」や「セクハラ」の相談をうけることもあります。

が、学校問題は、法律相談の中でもかなり難しい問題と実感しています。


その理由の一つは、「学校」という限られた世界の中で、当事者が子どもであることが挙げられると思います。実際に相談を伺っていても、事実関係を正確に把握するまでには時間を要することはたくさんあります。


「いじめ」「体罰」「セクハラ」等の学校問題は、大人同士の問題とはまた違った、難しい問題なのです。


学校問題のご相談を受ける時には、弁護士として、「当事者であるお子様はどう思っているか」というところを、決して頭の中から外さず、話を伺うようにしています。どうしても、学校との交渉や弁護士との打ち合わせに対応されるのは、お子様の保護者になってしまうので、ついついお子様が当事者であることを忘れて話をしてしまいがちですが、あくまでも当事者はお子様なのです。

なので、ドラマを観ていて保護者側の代理人が工藤弁護士であったことに、苛立ちを覚えてしまいました(ドラマの中の話ですが・・・笑)。


とはいえ、弁護士がいくら子どもの気持ちを第一にと思っても、弁護士が直接当事者であるお子様に色々と話を聞くというのも、簡単なことではありません。お子様にとっては、「弁護士」というよく分からない人物と話をすることに余計なストレスを感じる場合もあります。

特に小学生となると、より一層の配慮は必要でしょう。


今回のドラマでは、幸い(というのか)、箕輪さんの妹・カナちゃんと当事者の生徒が同級生だったので、箕輪さんとその生徒が話をする機会を持てました。生徒の気持ちを聞けたのは、今回の事件の大きなポイントになったと思います。


結局、子どもたちが自分の気持ちをきちんと(あの方法がきちんとだったのかどうかは微妙ですが。笑)保護者たちに説明したことで事件解決(?)となったのですから、弁護士の活躍とはならなかったように思いますが、弁護士が活躍しようがしまいが、弁護士は当事者が真に納得できる解決を得ることが一番の願いです。

そういう意味では、今回も、一件落着。子どもたちの笑顔がなによりの証です。


最後に、実務の話を。

ドラマのような事案は兎も角。実際、子どもの代理人として弁護士が対応をすることは時折あります。

弁護士が対応する必要があるかどうかはもちろん事案によるでしょうが、もし何かお困りのことがあって、学校側との交渉にも埒があかないという場合には、一つの相談相手として弁護士に相談することもご検討いただければと思います。

大阪弁護士会では、毎週水曜日の午後に子供の人権110番という電話相談を実施しています。もし気になる事がありましたら、一度大阪弁護士会にお問い合わせください。


りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル3階
06-6364-7778

2014.10.27

保全手続は、自分でできるの?

離婚事件で、財産分与、慰謝料を請求する場合、
支払義務を負う立場になる人(債務者)の財産を
事前に仮差押えしたり、財産の処分を禁止する手続きを
とることがあります(保全手続)。


保全手続は、離婚のような家事事件以外の場合、地方裁判所が
管轄となりますが、財産分与、慰謝料等は、家庭裁判所の管轄となります。


申立には、疎明資料と言って、申立人が書面によって主張している内容について客観的に確認することができる証拠のようなものを提出しなければなりません。
保全手続をする場合は、緊急性、迅速性が求められるため何が疎明資料ととなるのか
速やかに判断し、収集しなければなりません。
そのため当事者本人が行うには難しい手続であると思われます。

保全手続が必要な事案かどうかも含めて、一度、弁護士に相談されることをお勧めします。


*****************
りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13番18号
06-6364-7778
http://rindou-law.jp/
*****************

2014.10.24

「マタハラ」に関する最高裁判決が出ました

昨日、最高裁で「マタニティーハラスメント」に関する事件の判決が出ました。

報道によると、この「マタハラ」に関する最高裁の判断は今回が初めてだったそうです。


「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」は、女性労働者が妊娠又は出産したことを理由に、その労働者に不利益な取り扱いをすることを禁止しています(同法9条)。

昨日出た最高裁判決は、
「妊娠や出産を理由にした降格は、」
①「女性の自由な意思に基づく承諾があったと客観的に認められる場合」や
②「円滑な業務運営などに支障があり、降格させても女性の不利益にもならないような特別な事情がある場合」を
除いて原則として「違法」と判断しました。


報道されている通り、この最高裁判決は、明確に女性の妊娠、出産に関する不利益な取り扱いを「違法」と判断したという意味では、非常に意義のある判決だと思います。

ただ、最高裁は、それとともに、限定的ではあるものの「違法とはならない」例外的な場合も示しています。

これからは、この最高裁の判断が一つの基準になっていくものと思われます。

今後、この最高裁で示された基準が、真に雇用機会均等法9条が求める形に沿うように運用していくことが、社会全体の責務だと思います。


セクハラ、パワハラ、モラハラなどハラスメントが色々と社会的にも問題になり、それによりこれまであった多くの「ハラスメント」に対して、「やってはいけないこと」という一定の理解が得られるようになってきました。

今回の「マタハラ」は、わりと最近の言葉と感じますが、これにより、社会全体がこの「マタハラ」について考える機会になることを願っています。

りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル3階
06-6364-777


2014.10.23

ドラマ「女はそれを許さない」を観ました。

 「女はそれを許さない」(ドラマ)が始まりました。

深田恭子さんと寺島しのぶが演じる女性弁護士の話です。
第1話は「マタハラ」がテーマでした。

「マタハラ」とは、マタニティーハラスメントの略で、職場で妊娠、出産
に関する嫌がらせを受けることを言います。
例えば、妊婦に対して嫌がらせを言ったり、妊娠を理由として退職を強要したりすること等の行為があります。

☆☆ネタばれがありますので、ご注意ください☆☆

今回のドラマでは、相談者は、妊娠中からの嫌がらせや配置転換され職場が自宅からの通勤時間が片道2時間になる場所になり、子育てしながらの勤務を続けることはできないということで自主退職します。
そして、嫌がらせをした上司と会社に対して損害賠償請求を求めます。


女性弁護士二人が会社と交渉し、最終的には相談者は職場復帰することになります。


マタハラについは、本日、最高裁判所で判決が言い渡されます。
弁論が開かれているため、一審、二審(請求棄却)の判決が覆る
可能性があります。

第一子出産後の女性の離職率は、1980年代後半より高くなっています。
依然として女性の仕事と育児の両立は難しい状況に変わりありません。

今回の判決が、少しでも女性の働く環境の改善につながればと思います。


******************
りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13番18号
06-6364-7778
******************

2014.10.22

相続税に関して、大きな改正があります!

平成27年1月から相続税の基礎控除が引き下げられます

以前から報道されているので御存知の方も多いと思いますが、当事務所は、離婚事件とともに相続事件も積極的に扱っておりますので、この改正は重要なトピックスとなります。


そこで、すでに御存知の方も多いでしょうが、一応、ここでも改正点をおさらいしてみます。


これまで(平成26年12月まで)、相続税の基礎控除は、5000万円と法定相続人の人数×1000万円の合計額でした。

例えば、亡くなったAさんには、妻と子供二人がいたという場合。

相続人は、妻と子供二人の計3人となります。この場合は、5000万円に加えて3000万円(1000万円×3人)の合計である8000万円が基礎控除されます。
簡単に言えば、Aさんの遺産が8000万円に及ばない場合、相続税を支払う必要はないということになります。

しかし、平成27年1月以降は、相続税の基礎控除は、3000万円法定相続人の人数×600万円の合計額となります。

先ほどの例の場合、3000万円に加えて1800万円(600万円×3人)の合計である4800万円が基礎控除されることになります。
つまり、Aさんの遺産が4800万円を超えると、相続税を支払う必要が生じる可能性が出てくるということです。

つまり、今までは相続税のことを全く考える必要がなかった事案でも、今後はそうではなくなる可能性があるということです。


簡単に「相続税」といっても、相続財産をどう評価するのかという問題から、軽減の特例があったりと色々複雑な問題がたくさんあります。


相続が生じた時には、一度税理士等に確認されることをお勧めします。

りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル3階
06-6364-7778


2014.10.21

裁判提起のタイミング

離婚の裁判を提起するには、前提として離婚調停の手続を経てなければなりません。

 れを調停前置主義といいます。

 

 

調停で合意に至らず、不成立になった後、すぐに裁判をすることもありますし、

しばらく手続きをせずに生活を続けることもあります。

 

調停が不成立になり、暫く期間が経過した後、もう一度、離婚調停を申立てみてもよいと思います。

 

不成立後直ちに裁判を提起される場合、調停後2週間以内に訴訟を提起すると訴訟費用(収入印紙)が減額されることがあります。

 

 

調停が不成立になったら、必ず裁判を提起すると考えられている場合には、

不成立後の訴訟提起の時期も検討されてもよいかもしれません。

 

 

***************

りんどう法律事務所

06-6364-7778

http://rindou-law.jp/

***************

2014.10.20

ドラマ「ビンタ!」第3話を観ました ~不法原因給付って?~

ドラマ「ビンタ!」第3話を観ました。


【ネタバレ要素があります。まだドラマ「ビンタ!」第3話をご覧になっていない方はご注意ください】

今回は、債務整理のお話でした。相手方はやみ金業者です。

貸金業を営むためには登録をしなければなりませんが、この登録ができるのは、もちろん「違法な貸し付けをしない」業者に限られます。利息制限法違反にあたる貸付を行う業者は、この登録が出来ません。

「やみ金」とは、つまり、登録ができない業者、「貸金業」を公に営むことができない業者というところから、「闇の金融業者」という意味で呼ばれるようになったと言われています。

金銭を借りる際、登録業者かどうかは、簡単にインターネット等で調べることができます。金融庁のホームページや各都道府県等で確認できますので、参考にしていただければと思います。

そして、ドラマでもありましたが、利息制限法違反の貸金契約は、違法な契約で無効となります。

ドラマの中で、依頼者が「返済の必要はないですよね」という質問をしていましたが、契約が無効になれば、直ちに「返済の必要がなくなる」というものではありません。

契約が無効となれば、そもそも初めからその契約はなかったということになります。したがって、契約がなかった状態に戻すのが原則となります。

ドラマの依頼者は、金銭消費貸借契約に基づきやみ金業者から100万円を借りましたが、その金銭消費貸借契約自体が無効になり、もともとそんな契約はなかったという状態になるので、本来であればやみ金業者から受け取った100万円は返さなければなりません。

しかし、ドラマで依頼者が言っていた不法原因給付」(民法708条)というものがあります。「不法な原因のために給付をした者は、その給付をしたものの返還を請求することができない」と定めです。

これはクリーンハンズの原則を形にした条文で、この原則を簡単に言うと、自ら不法に関与した者には裁判所は救済の手段を与えないという原理です。

この708条により、やみ金業者は100万円を返せとは言えなくなるのです。


「じゃあ、やみ金からお金を借りて踏み倒してしまえばいいんだ」。ドラマの依頼者はそう思ったのでしょう。これまでにも踏み倒していた様子が描かれていましたね。

ただ、そんな状態が簡単に認められるわけではありません。

もともと「踏み倒してやろう」と考えていて返済の意思がないにもかかわらず、返済をする約束をしてやみ金業者からお金を交付させたのですから、詐欺罪(刑法246条)に該当する可能性もあります。

違法な取引により交付された財産が刑法で保護されるのかどうかというのは、刑法でも問題になる点ですが、

「闇取引」であるとしても「相手方を欺罔する方法即ち社会秩序をみだすような手段を以て相手方の占有する財物を交付せしめて財産権を侵害した以上」「刑法の適用をまぬかるべき理由はない」とした判例もあります(最高裁者昭和25年7月4日判決)。


その意味でも、あの依頼者に対して、心から、二度とこのような行為を行わないことを願った高田弁護士と箕輪さんだったのでしょう。


りんどう法律事務所
大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル3階
06-6364-7778

りんどう法律事務所

大阪市北区西天満3-13-18
島根ビルディング3階
06-6364-7778

ブログ内検索

カレンダー

«10月»
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31